LogHouse and Ski memories

ハンドカットログハウス & スキー技術のダイアリー

米松(ダグラスファー)

ハンドカットログハウスでよく使われるログ材は米松(ダグラスファー)です。

米松のほかにも、米杉(ウエスタンレッドシーダー)や、米ヒバ(イエローシーダー)、米唐檜(べいとうひ、スプルース)、国産材では杉やカラマツなども使われます。

それぞれ特徴があるのですが、米松は強度が高く、太くて真っ直ぐな材が揃いやすく、価格的にもリーズナブルな点が上げられます。

カナダのブリティッシュコロンビア州アメリカのカリフォルニア州など太平洋沿岸の材が日本には輸入しやすいようです。

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我が家のログ材は直径35〜40cmの米松を10段積んで約3.2mの高さになっています。直径×10段だと3.5m以上無いと計算が合わないのですが、実際には小口を見れば分かる通り、積んだログを安定させ接触面積を多くし隙間を少なくする目的で、ログ材の下面を下側ログ材の形状に合わせてアールを付けてカットしているためです。

あと、木材は時間と共に乾燥すると収縮し、さらには丸太を積み重ねることでの自重で、我が家の場合は建築時から10段で約10cm位低くなっています。これをセトリングと言い、単純計算で米松ログ材の直径当たり1cm収縮したことになります。

建築時から5〜6年でセトリングは9割方終了すると言われていますが、じわじわと10年位は収縮しているみたいです。

米松の年輪を数えてみると、直径41cmのもので60年を数えることが出来ました。外皮を削り形状を円形に整えるために5年分削ってるとすると、樹齢約65歳となります。さらに築23年経ってるので、なんと88年以上前の木材なんですね!なんだか自然のパワーが貰えそうな気がして来ました。